徳川美術館展 尾張徳川家の至宝
2024年4月27日(土)~6月23日(日)
徳川家康の九男・義直(1600~1650)によって創始された尾張徳川家は、名古屋城を居城とした大大名で、紀伊徳川家・水戸徳川家とともに御三家の一つに数えられていました。徳川家美術館は、その尾張徳川家に伝えられた大名道具を有しており、その所蔵品は家康の遺品「駿府御分物」をはじめ、歴代当主や夫人たちの遺愛品など一万件余りにのぼります。
本展では、数ある名品の中から、甲冑や刀剣など武具のほか、茶道具や香道具、能道具、婚礼調度、書画などを通して、尾張徳川家の歴史と華やかな大名文化をご紹介します。現存最古の源氏絵である国宝「源氏物語絵巻」と、三代将軍家光の長女・千代姫が尾張徳川家に嫁ぐ際に持参した国宝「初音の調度」という、同館コレクションの精華というべき存在であり、日本を代表する名品も特別出品されます。
【展覧会の見どころ】
◆ 尾張徳川家の歴史と、大名文化を知る
大名家が所持した各分野にわたる道具類が網羅された貴重なコレクションから、選りすぐりの名品が大阪に。
◆ 国宝「源氏物語絵巻」と国宝「初音の調度」を特別公開
日本絵巻史を代表する国宝「源氏物語絵巻」から4場面を、『源氏物語』にちなむ日本の漆工芸の最高峰 国宝「初音の調度」から2件を出陳します。
◆ 大阪にゆかりがある銘品も
刀剣ファンに人気の「鯰尾藤四郎」も大阪に寄生します。
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◆第一章 尚武----------------------------------------------------------------------------------------------------
大名は、言うまでもなく武力でその支配権を確立した武士であり、軍事戦闘集団の長です。太平の続く江戸時代においても、大名はあくまでも武士であり、常に戦闘の準備は怠りなく進められていました。大名家では様々な「いくさ道具」を準備すると同時に、格式に相応しい武具を取りそろえ、武家の象徴として大切に守り伝えてきました。
神影として描かれた家康像
尾張徳川家初代義直着用
大坂落城で焼けるも再刃され家康の所有に
◆第二章 清雅----------------------------------------------------------------------------------------------------
武家の政権は武力によって打ち立てられても、それを維持する秩序が必要でした。秩序は武力を背景としながらも、社会を組み立てる上
に必要なあらゆる分野に及び、芸能もまた例外ではありませんでした。茶の湯は武家の故実・礼法として必要な教養で、能は徳川幕府の
式楽に位置づけられ、公式行事における重要な演目となりました。また、香は儀礼の贈物と同時に、武家の教養として重視されました。
黒織部を代表する優品
石川五右衛門が秀吉の寝室に忍 び込んだ時、鈕(つまみ)の千鳥が 啼いたという伝説がある香炉
荒ぶる神力を思わせる印象的な意匠
◆第三章 求美----------------------------------------------------------------------------------------------------
武具をはじめとする公的な「表道具」に対して、大名自身やその家族が「奥」とよばれる私的な生活の場で使用した道具、また教養を高
め、趣味や遊びに用いた道具は「奥道具」と言われます。大名自身をはじめ武家の者は、和歌を詠み、絵・楽や文学に親しむことを一つの
価値観・人生観とし、数多くの作品や道具類が大名家に所蔵されました。
高度な金工技術水準を示す遺例
◆四章 至宝-------------------------------------------------------------------------------------------------------
数ある所蔵品の中でも、現存最古の源氏絵の遺例である国宝「源氏物語絵巻」、そして三代将軍家光の長女・千代姫が婚礼調度と
して持参した国宝「初音の調度」は、徳川美術館のコレクションの精華というべき存在であり、また日本を代表する名宝です。
現存最古の源氏絵である 国宝 源氏物語絵巻
4場面を会期中、順次展示
大名婚礼調度の最高峰 国宝 初音の調度
国宝「源氏物語絵巻」、国宝「初音の調度」の展示期間
4/27~5/12 |
5/13~5/26 |
5/28~6/9 |
6/10~6/23 |
初音蒔絵旅櫛箱 |
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源氏物語絵巻 竹河(一) |
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源氏物語絵巻 早蕨 |
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胡蝶蒔絵掛硯箱 |
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源氏物語絵巻 宿木(三) |
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源氏物語絵巻 東屋(二) |
※展示作品、展示期間については、諸事情により変更する場合があります。
巡回展 サントリー美術館(東京)2024年7月3日(水)~9月1日(日)
※展示作品は一部異なります。詳細は、各館公式HPにて順次お知らせいたします。
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【開催概要】
[展覧会名] 徳川美術館展 尾張徳川家の至宝
THE TOKUGAWA ART MUSEUM COLLECTION: TREASURES OF THE OWARI TOKUGAWA FAMILY
[開催期間] 2024年4月27日(土)~6月23日(日) ※会期中、展示替えがあります。
[開館時間] 火~金/10:00~20:00 月土日祝/10:00~18:00 (入館は閉館30分前まで)
[休 館 日 ] 5月7日(火)、5月27日(月)
[会 場] あべのハルカス美術館
[主 催] あべのハルカス美術館、徳川美術館、読売新聞社
[協 賛] 岩谷産業、清水建設、大和ハウス工業
[お問合せ ] 06-4399-9050(あべのハルカス美術館)
[美術館公式HP] https://www.aham.jp/
[観 覧 料] (税込) 一般 1,800円(団体1,600円)
大高生 1,400円(団体1,200円)
中小生 500円(団体 300円)
※団体は15名様以上。
※障がい者手帳をお持ちの方は、美術館チケットカウンターで購入されたご本人と付き添いの方1名様まで当日料金の半額。
※各種前売券は2024年2月2日(金)から4月26日(金)まで販売。
[チケット販売場所]
あべのハルカス美術館ミュージアムショップ(美術館開館日のみ)
あべのハルカス美術館ホームページ(オンラインチケット)
近鉄駅営業所
ローソンチケット(Lコード:55398)
チケットぴあ(Pコード:686-802)
イープラス、セブンチケット(セブンコード:104-012)
CNプレイガイドなど。
※チケット購入の際にプレイガイドによって各種手数料が発生する場合がございます。
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◎ハルカス大学連携講座
①「文化を守る」
日 時:4月27日(土)/14:00~15:00 (開場13:30)講 師:徳川義崇氏(徳川黎明会 会長・徳川美術館 館長)
②「源氏物語絵巻と初音の調度」
日 時:5月12日(日) /14:00~15:00(開場13:30)講 師:吉川美穂氏(徳川美術館 学芸部部長代理)
*各回共通
会 場:あべのハルカス23階 ハルカス大学セミナールーム(17階からエレベーターにお乗りください)定 員:80名(事前申込制、先着順)
聴講料:無料ですが、本展観覧券(半券可)が必要です。申 込:①②ともに、3月27日(水)10:00より
ハルカス大学webサイト、お電話、もしくはハルカス大学受付(あべのハルカス23階キャンパスフロア)にて承ります。定員になり次第締め切ります。
【ハルカス大学】webサイト https://harudai.jp/ 電話06-6622-4815
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