君があまりにも綺麗すぎて ―福田コレクションの美人画―
初公開作品も多数!近世・近代の約190人の美人たちを楽しむ二館共催展
2024年4月19日(金)~ 7月1日(日)
前期:4月19日(金)~ 5月27日(月)/5月29日(水)~7月1日(日)
第一会場:嵯峨嵐山文華館
第二会場:福田美術館
2024年初夏、福田美術館は、近接する嵯峨嵐山文華館との共催で、珠玉の美人画コレクションを一挙公開されます。日本では江戸時代に「美人画」というジャンルが生まれました。洗練された衣装や優れた着こなしを絵画として愛でる文化が広まり、浮世絵師たちが描いた作品を多くの人々が求めました。近代に入ると、展覧会の場でも美人画が重視されるようになり、日本画家たちが理想の美人画を追求し、作品は美しく、麗しく妍(けん)を競う時代が訪れます。
画家たちの琴線に触れた実在のモデルを描いたものから、非実在の物語の登場人物に想いを馳せて表現したもの、さらには、記憶の中の美人を理想的な形で再現したものなど、美人画には多種多様な着想や表現をまとって私たちを惹きつけてやまない不思議な魅力があります。
その尽きせぬ魅力の源こそ、「君があまりにも綺麗すぎて」という画家たちの想いにほかなりません。本展では、これをキーワードとして、福田コレクションの中から選りすぐった近世から近代にかけての約190人の美人たちを一堂に集め、その魅力に迫ります。福田美術館では2021年以来約3年ぶりとなる美人画展です。容貌だけでなく、服飾品や背景に至るまで、画家たちがすべてにこだわって描いた美の世界をお楽しみください。
近世から始まる美人画のルーツを辿る ー 浮世絵美人の変遷
日本における美人画のはじまりは、江戸時代の浮世絵で見られる遊女などを描いた立美人図と呼ばれる作品あたりからと言われています。第1会場の嵯峨嵐山文華館1階展示室では、美人画のルーツとなる浮世絵を紹介します。歌川広重や葛飾北斎など、江戸で活躍した著名な浮世絵師に
よって描かれたものから、近世に京都や大阪で活躍した画家によるものまで様々な作品を展示します。作品に描かれた女性の髪型や衣服に目をこらすと、当時流行した風俗を知ることができます。
さらに、2階展示室(畳ギャラリー)ではさらに浮世絵の流れを汲む鏑木清方や北野恒富、伊東深水らの近代美人画の名手たちによる作品を通して、時代とともに変化していった浮世絵美人の系譜を辿ります。また、雪女や幽霊のような実在しない女性や、『源氏物語』など物語の中に登場する美人たちの美しさに着目した作品など、個性豊かな美人画も集めました。
【作品点数】文華館:通期33/前期10/後期10:合計53点
※うち初公開の福田コレクション:12点
時代を彩った次世代の美人画 ー「東の清方、西の松園」の共演
第2会場の福田美術館ギャラリー1では、「東の清方、 西の松園」と称され、お互いを認めあっていた近代を代 表する美人画家、上村松園・鏑木清方の共演をメインに、 近代美人画の名品をご紹介します。なかでも、福田美術 館が誇る名品で、第1回文展に出品され3等を受賞した上 村松園の《長夜》と、同展に同じく出品された女流画 家・池田蕉園による《もの詣で》が、約120年の時を経 て共に展示されるところは見逃せません。 また、福田美術館では今回合計31点もの当館初公開作品 をお披露目します。
【作品点数】福美:通期44/前期14/後期16:合計74点
うち初公開の福田コレクション:31点
【展覧会概要】
■ 企画展銘:「君があまりにも綺麗すぎて―福田コレクションの美人画―」
■ 会 期:2024年4月19日(金)~7月1日(月)
<前期>4月19日(金)~5月27日(月)
<後期>5月29日(水)~7月1日(月)
■ 開館時間:10:00~17:00(最終入館 16:30)
■ 休 館:5月28日(火)展示替え、6月18日(火)設備点検
■ 料 金:一般 高校生 小・中学生 その他
福田美術館 一般 1,500(1,400)円 高校生 900(800)円 小・中学生 500(400)円
その他 *障がい者と介添人1名まで各900(800)円
*幼児無料
*( )内は20名以上の団体料金
嵯峨嵐山文華館 一般 1,000(900)円 高校生 600(500)円 小・中学生 400(350)円
その他 *障がい者と介添人1名まで各600(500)円
*幼児無料
*( )内は20名以上の団体料金
二館共通券 一般 2,300円 高校生 1,300円 小・中学生 750円
その他 *障がい者と介添人1名まで各1,300円
■ 主 催:嵯峨嵐山文華館、福田美術館
■ 後 援:京都府、京都市、京都市教育委員会、京都商工会議所
■ アクセス:◯第1会場/嵯峨嵐山文華館
〒616-8385 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11
JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」下車徒歩14分/阪急嵐山線「嵐山駅」下車徒歩
13分/嵐電(京福電鉄)「嵐山駅」下車徒歩5分
◯第2会場/福田美術館
〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16
JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」下車徒歩12分/阪急嵐山線「嵐山駅」下車徒歩
11分/嵐電(京福電鉄)「嵐山駅」下車徒歩4分
2 ルイス・キャロル、ジョン・テニエル、ハリー・シーカー、ジョン・マックファーレン、ディズ・ウォリスによる約160年の挿絵の変遷を一堂に見ることができます。
「不思議の国のアリス」のはじまりの挿絵から最近のものまでを、照らし合わせてみることができる貴重な機会となります。(一部の原画となります。)
3 カラー原画に物語の一節を添えて紹介することで、物語を知らない方でも楽しめる展示になっています。
貴重な原画・再プリント版画には、お話を添えて展示します。
そうして、耳から耳に届くかと思われるほど口を開いてニカァと笑うと、前に身を乗りだして(もう少しで塀へいから落ちそうになりながら)アリスに手をさしだしました。
(『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』河合祥一郎訳/角川文庫より)
<関連年表>
1862年 数学講師のルイス・キャロル(本名:チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン)がテムズ川で舟遊びを
していたリデル家の三姉妹(次女)から面白い話をせがまれ、即興でお話を作った
1864年 ルイス・キャロルによる挿絵をつけた手作り本『地下の国のアリス』をアリスへプレゼント
1865年 ロンドンのマクミラン社が、『不思議の国のアリス』を出版。挿絵は、人気挿絵画家のジョン・テニエルが担当。
1871年 続編となる『鏡の国のアリス』出版
1903年 ジョン・テニエルの挿絵の一部を色付けしたカラー版『不思議の国のアリス』を出版
1911年 アーティスト ハリー・シーカ―が16点を彩色、出版。
青いドレス、白いエプロン、金髪、青いリボンというアリスのカラーイメージが確立。
1927年 画家ジョン・マックファーレンによる34点の彩色画が完成、出版。
1995年 出版130周年記念として、ハリー・シーカーが描いていなかった、テニエルの挿絵76点の彩色を女流画家である
ディズ・ウォリスに依頼して、『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』全ての挿絵がカラー化
<『不思議の国のアリス』あらすじ>
1865年、ロンドンのマクミラン社により出版。主人公のアリスが白ウサギを追っているうちに入り込んでしまった「不思議の国」で、時間が進まないお茶会やハートの女王様とのクロケーの会にも参加するなど、へんてこなキャラクターたちと出会う奇想天外な物語。
<『鏡の国のアリス』あらすじ>
『不思議の国のアリス』の続編として6年後の1871年に出版。「不思議の国」から半年後の雪の日。アリスは、暖炉の上の鏡をくぐり振り抜けて、キングやクイーンのいるチェスの世界へ。おしゃべりする花々や卵みたいなハンプティ・ダンプティも登場。チェスをモチーフに物語は進みます。
展示作品紹介(一例)
※閲覧環境により、作品画像の色が実際と異なる場合があります。
● グッズ情報
※商品は十分な数を用意しておりますが、売り切れる場合があります。
※実際の商品とはイメージおよび内容が異なる場合があります。
※価格は消費税を含む総額表示にしております。
● 開催概要
<展覧会名> 出版160周年記念 「不思議の国のアリス展」
<会場会期> 高島屋大阪店7階グランドホール 2024年5月9日(木)~29日(水)
<ご入場時間> 10:00~18:30(19:00閉場) ※最終日は~16:30(17:00閉場)
<入場料> 一般1,200 円(1,000 円)/大学・高校生1,000 円(800 円)/中学生以下無料
※( )内は前売り料金
<主催> 「不思議の国のアリス展」実行委員会
<特別協力> 英国マクミラン社、株式会社タトル・モリ エイジェンシー
< 訳 > 河合祥一郎『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』(角川文庫)
<後援> 日本ルイス・キャロル協会
<企画制作> 東映株式会社
<ホームページURL>https://www.takashimaya.co.jp/store/special/alice160th/index.html
KOBE MEET TRIP
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9:30~18:00
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