特別展「アニメーション美術の創造者 新・山本二三展 THE MEMORIAL」
2024年4月13日(土)~ 6月16日(日)
『天空の城ラピュタ』『火垂るの墓』『もののけ姫』『時をかける少女』など、国民的アニメーション映画で美術監督を務めた山本二三(やまもとにぞう)は、日本のアニメ界を代表する美術監督として、多くの名作を支えてきました。アニメーション美術の創造者として、いつまでも輝き続ける、山本二三背景美術の世界をどうぞお楽しみください。
『天空の城ラピュタ』『火垂るの墓』『もののけ姫』など、国民的アニメーション映画で美術監督を務めた山本二三(やまもと にぞう)。
弱冠24歳で『未来少年コナン』の美術監督に抜擢されて以来、日本のアニメ界を代表する美術監督として多くの名作を支えてきましたが、2023年8月19日、惜しまれながらもこの世を去りました。
本展は追悼の意を込めて、名作映画の手描きの背景画やイメージボード、美術設定の他、亡くなる直前まで描いていた漫画「勘次ヶ城(かんじがしろ)
」に関する展示等約250点を紹介します。
確かな画面構成と細部の精緻な描き込みで、空想上の異世界から現実の生活空間、自然の風景にいたるまで幅広い表現を描き分け、アニメーションの映像美を高めた背景美術の世界が広がります。
神戸は『火垂るの墓』の舞台でもあり、「山本二三展」の始まりの地でもありました。
それに伴い、本展では特別に展示する作品もあります。
山本二三にとって縁の深い神戸で、故高畑勲・宮﨑駿の両監督を支え、日本のアニメーションを世界に誇る文化へと押し上げた詩情溢れる背景美術の傑作をどうぞご覧ください。
【開催概要】
1)タイトル/特別展「アニメーション美術の創造者 新・山本二三展 THE MEMORIAL」
2)会 場/神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2の9の1)
電話 078-858-0050 ファックス 078-858-0058
URL:https://www.fashionmuseum.jp
3)開催期間/2024年4月13日(土)~2024年6月16日(日)
4)休館日/月曜日、4月30日(火)、5月7日(火)(ただし、4月29日(月・祝)、5月6日(月・祝)は開館)
5)開館時間/10時~18時(入館は17時30分まで)
6)観覧料/一般1,000(800)円、大学生・65歳以上500(400)円、高校生以下無料
※神戸市内在住の65歳以上の方は無料。
※カッコ内は有料入館者30名以上の団体料金。
※神戸ゆかりの美術館、小磯記念美術館の当日入館券(半券)で割引。
7)主 催/神戸ファッション美術館、神戸新聞社、毎日新聞社
8)後 援/サンテレビジョン、ラジオ関西
9)協 力/絵映舎、日東電工
10)展示協力/大阪樟蔭女子大学
【展示構成】
第1章…冒険の舞台
『天空の城ラピュタ』や『未来少年コナン』『ルパン三世』など、キャラクターが大活躍する冒険のための背景描写を一堂に集め、山本二三がいかにして空想上の建造物や自然を具現化してきたのかを紹介します。
第2章…そこにある暮らし
懐かしい気持ちや時間が思わず動き出しそうな『じゃりン子チエ』や『火垂るの墓』、『時をかける少女』の名場面。登場人物の感情をも考慮して綿密に設計された色彩や構図は、時に実写以上に一瞬の場面を強く印象づけます。
第3章…雲の記憶
夏空に浮かぶ積乱雲や暮れていく夕焼け空、北国を覆う雪雲まで、実写的である以上に「いつか見た、あの空」と記憶を揺り動かす、山本二三の代名詞となってきた雲の描写に注目します。
第4章…森の命
『もののけ姫』で描かれた「シシ神の森」の黒を基調とした水面や足を踏み入れた時の柔らかさまで想起させる苔の表現は、写実性を超えた神聖さを感じ取れることでしょう。本章では、森や自然を題材とした作品の手掛かりに、日本のアニメーション映画史に残る風景を描いた作品の数々を展示いたします。
第5章…忘れがたき故郷
山本二三がライフワークとして取り組んだのは、背景美術で培った技術を生かして故郷の五島列島を描くことでした。郷里の島々を巡り、約10年かけて100点の作品を完成。2021年に完成が発表された「五島百景」を中心に、山本二三が描いた長崎・五島の姿をご覧いただきます。
特別展示
昨夏亡くなった山本二三の画業を偲び、これまでに兵庫県内で開催された「山本二三展」にあわせて描かれた風景画のほか、絶筆となった長崎県・五島の民話を描いた漫画「勘次ヶ城(かんじがしろ)」の下描きなどを、関係者から寄せられた追悼の言葉とともに展示します。
【展示作品数】
約250点
2 ルイス・キャロル、ジョン・テニエル、ハリー・シーカー、ジョン・マックファーレン、ディズ・ウォリスによる約160年の挿絵の変遷を一堂に見ることができます。
「不思議の国のアリス」のはじまりの挿絵から最近のものまでを、照らし合わせてみることができる貴重な機会となります。(一部の原画となります。)
3 カラー原画に物語の一節を添えて紹介することで、物語を知らない方でも楽しめる展示になっています。
貴重な原画・再プリント版画には、お話を添えて展示します。
そうして、耳から耳に届くかと思われるほど口を開いてニカァと笑うと、前に身を乗りだして(もう少しで塀へいから落ちそうになりながら)アリスに手をさしだしました。
(『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』河合祥一郎訳/角川文庫より)
<関連年表>
1862年 数学講師のルイス・キャロル(本名:チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン)がテムズ川で舟遊びを
していたリデル家の三姉妹(次女)から面白い話をせがまれ、即興でお話を作った
1864年 ルイス・キャロルによる挿絵をつけた手作り本『地下の国のアリス』をアリスへプレゼント
1865年 ロンドンのマクミラン社が、『不思議の国のアリス』を出版。挿絵は、人気挿絵画家のジョン・テニエルが担当。
1871年 続編となる『鏡の国のアリス』出版
1903年 ジョン・テニエルの挿絵の一部を色付けしたカラー版『不思議の国のアリス』を出版
1911年 アーティスト ハリー・シーカ―が16点を彩色、出版。
青いドレス、白いエプロン、金髪、青いリボンというアリスのカラーイメージが確立。
1927年 画家ジョン・マックファーレンによる34点の彩色画が完成、出版。
1995年 出版130周年記念として、ハリー・シーカーが描いていなかった、テニエルの挿絵76点の彩色を女流画家である
ディズ・ウォリスに依頼して、『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』全ての挿絵がカラー化
<『不思議の国のアリス』あらすじ>
1865年、ロンドンのマクミラン社により出版。主人公のアリスが白ウサギを追っているうちに入り込んでしまった「不思議の国」で、時間が進まないお茶会やハートの女王様とのクロケーの会にも参加するなど、へんてこなキャラクターたちと出会う奇想天外な物語。
<『鏡の国のアリス』あらすじ>
『不思議の国のアリス』の続編として6年後の1871年に出版。「不思議の国」から半年後の雪の日。アリスは、暖炉の上の鏡をくぐり振り抜けて、キングやクイーンのいるチェスの世界へ。おしゃべりする花々や卵みたいなハンプティ・ダンプティも登場。チェスをモチーフに物語は進みます。
展示作品紹介(一例)
※閲覧環境により、作品画像の色が実際と異なる場合があります。
● グッズ情報
※商品は十分な数を用意しておりますが、売り切れる場合があります。
※実際の商品とはイメージおよび内容が異なる場合があります。
※価格は消費税を含む総額表示にしております。
● 開催概要
<展覧会名> 出版160周年記念 「不思議の国のアリス展」
<会場会期> 高島屋大阪店7階グランドホール 2024年5月9日(木)~29日(水)
<ご入場時間> 10:00~18:30(19:00閉場) ※最終日は~16:30(17:00閉場)
<入場料> 一般1,200 円(1,000 円)/大学・高校生1,000 円(800 円)/中学生以下無料
※( )内は前売り料金
<主催> 「不思議の国のアリス展」実行委員会
<特別協力> 英国マクミラン社、株式会社タトル・モリ エイジェンシー
< 訳 > 河合祥一郎『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』(角川文庫)
<後援> 日本ルイス・キャロル協会
<企画制作> 東映株式会社
<ホームページURL>https://www.takashimaya.co.jp/store/special/alice160th/index.html
KOBE MEET TRIP
〒651-0063 兵庫県神戸市中央区宮本通5-5-13 - 202
9:30~18:00
Tel(Fax): (078) 414-7220