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大阪・生國魂神社 鞴社祭で刀鍛冶 作刀の神事

 

11月8日、生國魂神社(大阪市天王寺区生玉町)の摂社 鞴社で「鞴(ふいご)社祭」が、多くの鍛冶・鉄鋼・金物の関係者が多く集まって行われました。

11月8日(旧暦含む)鞴祭を行う神社は多いのですが、「鞴神社」と名の付く神社は全国で生國玉神社のみで、かつては大坂天満には鞴町があって栄えたといいます。この日、鍛冶屋・鋳物師(いもじ)など、鞴(ふいご)を使って仕事をする職人が、ふいごを清め祭る行事です。

鞴社祭(例祭)では、刀剣鍛錬(作刀の神事)の奉納があり、打たれたばかりの玉鋼が神前に奉納されました。

 

鞴祭の始まりは、京都や伏見稲荷、全国の稲荷社、愛染明王を祭る寺などで、民間の行事としてお火焚き祭が行われており、職人たちの間で信仰されていったのが鞴祭であろうと思われます。

 

鞴(ふいご)とはなにかというと、火おこしの道具のこと。製鉄、機械工具などを商う金物業界の守護神として、また各家庭のカマド・台所の神さまとして信仰されています。