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神戸どうぶつ王国 コビトカバとフェネックが仲間入り

 

 ※ブリーティングローンについて

 

貴重な動物たちを絶やさずに増やしていくために、JAZA(日本動物園水族館協会加盟園館)同士で動物を貸し借りする制度

JAZAで協力し合い繁殖に取り組んでいます。

 


 

神戸どうぶつ王国(神戸市中央区・ポートアイランド)では、7月14日、コビトカバの「タムタム(オス)」とフェネックのミミ(メス)が仲間入りしました。

 

コビトカバは世界三大珍獣の一種で、絶滅が危惧されている貴重な動物です。野生での生息数は、西アフリカなどの限られた地域に、わずか2,000~2,500頭ほどしかおらず、国内でも6園館13頭しか飼育されていません。(日本動物園水族館協会加盟園館、2020.7.13現在)

「タムタム(オス)」は、2019年2月22日にニフレル(吹田市千里万博公園)で生まれ、1歳を過ぎ、独り立ち時期を迎えています。

現在、神戸どうぶつ王国では1頭のコビトカバ「コウメ(メス)が飼育されています。

希少種を絶やさず増やしていく「種の保存」も大切な役割と考え、JAZA(日本動物園水族館協会加盟園館)で協力し合って繁殖に取り組んでいます。それらのことから、ブリーディングローンで「タムタム」を借り受け、希少動物であるコビトカバの繁殖に繋げようとされているところです。

 

 コビトカバは西アフリカ(リベリア・コートジボアールなど)に生息。

カバの先祖の体型を残していて、体毛がなく、皮膚が乾燥や紫外線に弱いため、保湿効果や日焼け止めの役割を果たす赤い分泌液を出して皮膚を守ります。食用のための狩猟や生息地の減少、水質汚染により数が減っており絶滅危惧種に指定されています。

 

 

タムタム(オス)2019年2月21日生まれ(1歳)

体重:約120kg、体長:約120㎝

コウメ(メス) 2006年1月28日生まれ(14歳)

体重:約250kg、体長:約170cm

 

 

 

 

また同じくして、繁殖を期待して、フェネックもやってきました。

神戸どうぶつ王国では1頭のフェネック「はる(オス)」が飼育されていますが、新たに「ミミ(メス)」が仲間入りし、2頭のペアで見ることができます。

 

 フィネックは北アメリカに生息する犬の仲間。

大きな耳は体温調整や獲物を探すことに役立ちます。肢の裏に生えた厚い毛で砂漠の熱から皮膚を守ることができます。

 

ミミ(メス) 2018年5月7日生まれ(2歳)

体重:約950g(2020年7月3日測定)  体長:30㎝

※ふくしま海洋科学館(アクアマリンふくしま)より搬入

 

はる(オス) 2015年7月8日生まれ(5歳)  

体重:約1.3㎏(2020年6月25日測定)、体長:約40㎝