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西国三十三所の寺宝が一堂に 京都国立博物館

 

日本最古の巡礼路の「西国三十三所」の寺に伝わる至宝が一堂に会する特別展「聖地をたずねてー西国三十三所の信仰と至宝ー」展が、京都国立博物館で開催されます。

当初4月からの開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の延期となって順延となっていましたが、今般ようやく開催されることとなりました。

 

この展覧会は、「西国三十三所」が始まって1300年を記念して企画されました。1300年の歴史を有する西国三十三所の寺院は関西地方を中心とした地方の(2府5県)、名だたる名刹・古刹で、これらの寺院に伝わる宝物は、国宝・重要文化財を含み、歴史・文化・美術を代表するもので、約170点が展示。十三所寺院の宝物がこれだけ一堂に会するのは初めてだそうです。

 

西国三十三所は、今から1300年昔、閻魔大王のお告げを受けた大和国長谷寺の開基・徳道上人が人々を救うために定めたと伝をる33の観音霊場を巡る、日本最古の巡礼路です。その巡礼路の総距離は約1,000kmにも及びます。

 

今回展示される中には、京都・頂法寺(六角堂)の秘仏「如意輪観音座像」や和歌山県粉河寺の裏観音「千手観音立像」、重要文化財「菩薩半跏像」奈良時代8世紀 奈良・岡寺などの仏像の見所の他にも、国宝「千手千眼陀羅尼経残巻(玄昉願経)」天平13年(741)  京都国立博物館蔵などの経典、国宝「六道絵」のうち「閻魔王庁図」鎌倉時代13世紀 滋賀・聖衆来迎寺、国宝「餓鬼草子」(部分)平安時代~鎌倉時代(12世紀) 京都国立博物館、国宝「粉河寺縁絵巻」(部分)平安時代12世紀 和歌山・粉河寺や「西国三十三所観音曼荼羅」室町時代た各寺院の参詣曼荼羅、西国三十三所納め札など多種多岐にわたって展示されています。

 

これら展示物は会期中、一部の展示内容を交代しながら、9月13日(日)まで開催されます。

 

また新型コロナウィルスへの対応や状況は、京都国立博物館のホームページ、SNS等をご覧ください。

 

展覧会公式サイト http://clk.nxlk.jp/J5aSuqwZ

展覧会公式ツイッター @saikoku2020

京都国立博物館ウェブサイト http://clk.nxlk.jp/NcyIMunx

京都国立博物館公式ツイッター @kyohaku_gallery