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神戸どうぶつ王国 アライグマの赤ちゃんが誕生!

 

神戸どうぶつ王国(神戸市中央区)では、6月20日より、アライグマの親子の展示が開始されています。

 

アライグマの赤ちゃんは4月30日に誕生したばかりで、順調に成長し、展示場内では初めて見るいろいろなものに興味津々。

母親は心配が尽きないようで、すぐに赤ちゃんをくわえて隅に連れて行こうとします。アライグマは、人気アニメの主人公になったこともとても有名です。

愛くるしい姿に癒される赤ちゃん。名前はプーロ(メス)で、イタリア語で「清潔」という意味。コロナ禍の中での誕生で、アライグマが手を洗う仕草をするところから名付けられたそうです。誕生時にはわずか12cm、体重は64kg。6月20日現在では体調25cm、体重1kgにまで成長しました。

 

アライグマは雑食性で、英名は Raccoon 。タヌキの英名は Paccoon dog と似ていますが、実際に見てみるとまったく違います。アライグマは本来は北アメリカに生息。視力はあまりよくないようで、水中に前足を入れて獲物を探る姿(手で物を感じる)が手を洗っているように見えることが名称に由来だということです。

 

アライグマは日本の気候風土に順応し、愛くるしい姿からペットとなったものが野生化し、農作物に被害を与え、生態系を破壊する恐れがあるために、外来生物法によって特定外来生物に指定されています。

神戸どうぶつ園での展示は、アライグマ本来の生息場所を再現していて、元来の野生動物としてのアライグマと、ペットとして逃げ出したアライグマと、元からのアライグマの生息地の違いを考えてみるのもいいかもしれません。

 

(記事:佐伯浩道)