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神戸どうぶつ王国再開 スマトラトラ”パンプ”デビュー

 

5月29日、神戸どうぶつ王国(神戸市中央区港島南町)で営業が再開された。6月4日まで休園を予定していたが、緊急事態宣言解除を受けて本日の開園となった。

 

特に今回は、3月いっぱいで惜しまれながらも閉園した「みさき公園」からやってきたスマトラトラの「パンプ」が本日初公開となった。

スマトラトラは、インドネシアのスマトラ島に生息し、現存するトラの中で最小で、もっとも南に分布し、特徴として島という限定的な生息地のため、泳ぎや木登りが得意。ただ今は開発による生息地減少のみでなく、ジャングルが分断されて雌雄のトラが出会うのが困難になって生息数は減少しているという。

「パンプ」は横浜動物園ズーラシアで誕生し、「みさき公園」を経て「神戸どうぶつ王国」へ。「神戸どうぶつ王国」では、初めての大型猛獣。神戸どうぶつ園では、展示に当たり、極力生息地に近い形で飼育するため、園長がスマトラまで行って実際の生息地のジャングルを模して、自然な形で展示されている。

「パンプ」は3歳の雄(2016年9月26日生まれ)。体長1.8m、体重110Km とトラの中では小柄。将来的には、同園での繁殖を目指している。

 

また3月からは、アフリカ北西部や中央アジアに砂漠に生息し、「砂漠の天使」と言われるスナネコがお目見え。国内では「那須どうぶつ王国」とここ「神戸どうぶつ王国」だけの飼育。人気アニメ『けものフレンズ』にも登場して有名になった。

神戸どうぶつ王国のスナネコは「ムスタ」雄と「バリー」雌。時折じゃれ合う仲の良さが見える。

同じく3月には、イランやモンゴルなど中央アジアに分布する体毛が長く美しい野生ネコの「マヌルネコ」もやってきた。「エル」雄と「アズ」雌の二匹で、「那須どうぶつ王国」で昨年4月に誕生した子供の兄妹。マヌルネコは約600万年前から生息し、ネコ科の動物では最も古い種といわれている。貴重な種で日本ではまだ飼育も少なく、国内では神戸市立王子動物園や上野動物園など7園の動物園で飼育されている。

 

その他、12月31日に生まれたビントロングの「ウタール」(5か月)が親子で仲良くしているところや、様々な動物たちと触れ合え、人気の神戸どうぶつ王国。新型コロナウィルスも大きく受けたが、かわいいキャラクターのネットショップも人気。応援のためにもかわいい動物たちに出会いに神戸どうぶつ王国へ。

入園にはマスクの着用が必要で、随所に消毒液が配置されている。「3密」を避けるため一部のイベントは中止になるが、動物たちへの餌やりなど見学できる。

クライスター対策のため、任意で入園前に連絡先記入のお願いをしている。

 

 


マヌルネコ 肉食です
マヌルネコ 肉食です
スナネコ
スナネコ
愛らしい姿です
愛らしい姿です
ビントロングの親子 まだお母さんのもとで
ビントロングの親子 まだお母さんのもとで

ハシビロコウ
ハシビロコウ
ワオキツネザル
ワオキツネザル