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第25回 神戸ルミナリエ(令和元年)

 

12月6日、第25回 神戸ルミナリエ・点灯式(神戸市中央区浪花町)が行われ、開幕しました。

 

今年の作品テーマは「希望の光に導かれて、25年」

 

25年前の大震災直後の神戸を振り返って、想いを馳せてほしいという願いが込められています。

25年前の記憶と、失った人々の思い出を胸に。私たちの子どもや、次の世代を担う若者に、私たちの物語、そして私たちの夢と希望を伝えるために、震災から復興したこの神戸を誇りに思うために・・・

 

神戸市立高羽小学校「しあわせを運ぶ合唱団(126名)、作詞作曲者で同校臼井真教諭指揮で「しあわせ運べるように」を合唱。

その後神戸ルミナリエ点灯音楽がかかり、午後6時ちょうど、希望の鐘のひもが引かれて鐘が鳴り響くと、一斉に点灯されました。

 

神戸ルミナリエの大きな構成は2つ。旧居留地エリアと東遊園地エリアです。

玄関部分の「フロントーネ」(高さ約22m)の巨大3連アーチと光の壁掛け「スッパリエーラ」から続く総延長約270mの回廊上の「ガエリア」‥光のトンネルをくぐります。

そして東遊園地では、例年設置されている「光の聖堂」(カッサ・アルモニア)を大きく包み込む、高さ約21mにも及ぶ巨大なドームが設置。四方に光の尖塔が結ばれ、宮殿、または欧州の大聖堂のように見えます。ここはInstagramなどにも映える写真スポットが角度を変えて楽しめます。この形式は、神戸ルミナリエが始まってのデザインです。

そして南には、新しい神戸に生まれ変わるため移転した「神戸花時計」に、日本の屏風をイメージした「音と光のカレイドスコープ」、ここでは連日JAZZ演奏など(出演者や時間帯は日によって変わります)や、フードコートなど、落ち着けるエリアとなっています。

 

今年の新たな取り組みです。

旧居留地の270mの光の回廊の後半部分(東側)をメモリアルゾーンとし、震災から25年の特別な演出として、白熱電球の壁上の作品が展示されています。これは、震災直後、第1回の神戸ルミナリエで使用した材料の骨組みを使っています。震災直後の神戸に思いをはせて。

 

そして、今回特に重要な取り組みです。

阪神淡路大震災の記憶を後世に語り継ぐという趣旨のもと、「まもなく震災から25年『阪神淡路大震災1.17を忘れない』エリア」が、東遊園地1.17希望の灯り付近で開かれています。災害などを学ぶ高校生や大学生たちが聞いたことを語り継ぐ語り部として、震災を知らない世代へも伝えています。

 

 

神戸ルミナリエでは、総計50万個の電球で照らされていますが、これらの照明で排出される温室効果ガスは、神戸市内で削減された排出量(クレジット)によりカーボン・オフセットします。

 

 

開催期間 12月6日(金)~12月15日(日) 10日間

点灯時間 月曜日~木曜日 18:00頃~21:30

     金曜日     18:00頃~22:00

     土曜日     17:00頃~22:00

     日曜日     17:00頃~21:30

  ※混雑状況・天候・明るさによって変更の場合があります。

 

 

【お願い】

 

神戸ルミナリエでは運営のための資金不足が深刻で、開催存続が危ぶまれています。

神戸ルミナリエは、特に阪神淡路大震災の鎮魂と復興の灯り、シンボルで、もちろん有償には趣旨の上からもむくものではありません。

会場内では、地元高校生・大学生をはじめ多くの募金ボランティアスタッフが協力を呼びかけています。今後も神戸ルミナリエが存続できるよう「100円募金」のご協力お願いいたします。またふるさと納税や、クレジットカードによるインターネット募金なども行われています。

(昨年度は約4,300万円と多額な募金が寄せられ、継続開催を望む励ましの声をいただきました)

よろしくお願いいたします。

 

 

 

第1回神戸ルミナリエで使用した骨組みに、当時使われていた白熱電球で再現されました
第1回神戸ルミナリエで使用した骨組みに、当時使われていた白熱電球で再現されました