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京都・三十三間堂 新成人が通し矢

 

京都市東山区の三十三間堂で13日、新春の風物詩となった新成人が弓道の腕を競い合う通し矢が行われました。

13日午前8時の気温は2℃。振袖、袴姿の女子、和服片肌脱ぎの男子、約1600人が次々と矢を力強く射かけていきました。

 

通し矢は鎌倉時代(保元年間)に始まったと言われます。江戸時代、三代将軍家光が武士に奨励してから盛んに行われるようになります。一昼夜(24時間)で三十三間堂のお堂の軒下の端から端まで(120m)何本の矢が通ったかを競うものでした。最高記録は1686年に紀州藩士の和佐大八郎が総矢13,053本中8,133本を通したものです。

 

現在は京都府弓道連盟と妙法院門跡が共催で行う「三十三間堂大的(おおまと)大会」として毎年行われ、今年で69回目となります。

的までの距離は60m。

参加者全員が2本ずつ引き、2本とも当たった人が決勝に進みます。決勝は、的が1mから79cmに。決勝は射詰めというはずすまで引く。的を当て続けた本数で優勝が決まります。

 

 

【新成人の皆様にコメントをいただきました】

 

小林牧さん(札幌学院大)、上利祐希さん(北海道千歳リハビリテーション大学)のお二人は高3より弓道を始められたそうです。

「成人するにあたり尊敬されるような存在になりたい。責任ある行動をとっていきたいです。」

 

谷健次さん(岡山大学)

「今日を楽しみにしていました。自分の実力を試してみたいとし、楽しみたいと思います。」

森本水紅さん(岡山大学医学部・新成人6人)

 

佐々木万里菜さん(秋田大学・新成人7名)

「20歳の節目に有難いことだと思います。1年ちょっと前に弓道を始めて、礼で始まり礼で終わる弓道。自分と向き合って、自分を錬磨していきたいと思います。」

 

川合美帆さん(京都出身・奈良女子大)

長谷川沙衣さん(京都出身・福井大学)

高校で同級生のお二人。中学~高校までの6年間、弓道を。高校の時はきつくも感じたけど、三十三間堂では絶対に弓を引いてみたかったし、これをきっかけに練習を再開したいと思います。」

どうか、今日、新成人を迎えた皆様が、明るい未来を築いていかれることをお祈りします。