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生田神社 杉盛づくり

27日、神戸市中央区の生田神社で、新年を迎えるにあたり”杉盛づくり”が行われました。

杉盛りとは。

生田神社はかつて、新神戸の北側、現在布引ハーブ園のあたりの砂山(いさごやま)に鎮座していました。ところが、延暦18(799)年4月9日に大洪水があって山崩れに遭ったところ、村人らがご神体を現在地の生田の森に移転したそうです。

かつての社殿のまわりにあった松の木が、雨によって倒れ込み倒壊したという伝承から、松が忌み事となっています。

そのため、境内には1本の松の木もなく、新年の門松の代わりに杉盛を飾ります。

杉盛は、杉の枝約2,000本を使用して神社の玄関口である楼門前に高さ3.5mの杉飾りが、神職、巫女等約40名によって奉製されます。

上部には地域が栄えるように榊の枝と五穀豊穣を祈る5束のススキの穂が飾られ、楼門に向かって12枚の紙垂(しで)をつけた注連縄が結ばれます。

12枚の紙垂、注連縄は1年を表し、干支の数でもあります。よき1年であるようにとの願いがこもっています。