特別陳列
東大寺伝来の伎楽面 ー春日人万呂と基永師ー
2024年10月1日(火)~12月22日(日)
東大寺と正倉院には、奈良時代にさかのぼる完形に近い伎楽面が東大寺に30面、正倉院に171面遺されています。これらは元来東大寺が管理してきた品で、天平勝宝4年(752)4月9日の大仏開眼会で用いいられた面が多くふくまれています。伎楽面の遺品としては法隆寺に伝わった飛鳥時代の一群(東京国立博物館蔵)と双璧をなすものであり、平安時代以降、次第に衰微したため内容に不明な点の多い伎楽の実相を知るうえでもっとも重要な作品群です。
本展では東大寺所蔵および近代に同寺を離れた伎楽面のなかから、近年の研究であらたに確認された伎楽面作者である春日人万呂の3面をそろって公開します。また、大仏開眼会の面を制作した作者のひとりである基永師の酔胡王と酔胡従を一堂に展示することで、個性的で異国情緒あふれる伎楽面の魅力に迫ります。
なら仏像館 第9室
【展示作品】
1.太狐父 春日人万呂作 個人蔵
2.迦楼羅 春日人万呂作(重要文化財) 奈良・東大寺
3.崑崙 春日人万呂作(重要文化財) 奈良・東大寺
4.酔胡王 基永師作(重要文化財) 奈良・東大寺
5.酔胡従 基永師作 個人蔵
6.酔胡従(重要文化財) 文化庁 ※1
7.酔胡従(重要文化財) 奈良・東大寺
8.酔胡従(重要文化財) 奈良・東大寺
9.酔胡従(重要文化財) 奈良・東大寺 ※2
※1 展示期間:10月1日(火)~11月29日(金)
※2 展示期間:10月24日(木)~12月22日(日)
【開催概要】
展覧会名:特別陳列 東大寺伝来の伎楽面 ー春日人万呂と基永師ー
会 期:2024年10月1日(火)~12月22日(日)
会 場:なら仏像館 第9室
開館時間:午前9時30分~午後5時
※正倉院展会期中(10月26日(土)~11月11日(月))の月~木曜日は午前8時~午後6時、
金・土・日曜日、祝日は午前8時~午後8時
※10月・11月の毎週土曜日、12月17日(火)は午後7時まで。
※入館は閉館の30分前まで。
休 館 日:毎週月曜日、10月15日(火)、11月12日(火)
※正倉院展会期中(10月26日(土)~11月11日(月))は無休。
※10月14日(月・祝)は開館。
観覧料金:一般 700円、大学生 350円
※高校生以下および18歳未満の方、満70歳以上の方、障害者手帳またはミライロⅠⅮ(スマートフォン向け障害者手帳
アプリ)をお持ちの方(介護者1名を含む)は観覧無料です。
※高校生以下および18歳未満の方と一緒に観覧される場合、子ども1名に付き、同伴者2名まで100円引き、大学生50円引
きとなります。
※開館時間延長日の午後5時以降に観覧される場合、一般100円引き、大学生50円引きとなります。
※この観覧料金で、特別陳列「聖武天皇の大嘗祭木簡」(なら仏像館)、名品展「珠玉の仏たち」(なら仏像館)・
「中国古代青銅器」(青銅器館)をあわせてご覧いただけます。
※「第76回正倉院展」(10月26日~11月11日)は別途観覧料金が必要です。
出陳件数:9件(うち重要文化財7件)
主 催:奈良国立博物館
当別支援:DMG森精機