日本文化・無形民俗文化財

さんやれ祭が2月24日、上賀茂地区で行われる。 正月(現2月24日)の御霊祭、または山宮祭で、村中の悪霊を、鉦・太鼓や唱言(元はおそらくねんぶつであったのだろう)で追い祓う祭であった。 この攘却儀礼を村の若衆組入りの十五歳の少年の成人式のようになっていった。
2月20日、野里住吉神社(大阪市西淀川区)で、大変珍しい神事「一夜官女祭」(大阪府無形文化財)が行われた。 この野里の村は、昔から風水害や疫病に相次いで見舞われ、苦しんでいた村民たちに「村を救うためには神へ少女を捧げよ」という神託があり、旧暦の1月20日の丑三ッ時に、白矢の打ち込まれた家の娘を唐櫃に入れ、人身御供として捧げることになった。
1月2日、有馬温泉(神戸市北区)で、古式豊かに「有馬温泉入初式)」が行われました。 これは、日本最古の神霊泉といわれる有馬温泉に、古式豊かに伝わる「入初(いりぞめ)式」という行事です。
12月15日、今年で884回を迎える " 春日若宮おん祭 " に先駆けて行われる「大宿所祭」。 「大宿所」は奈良市餅飯殿町(もちいどの商店街)の街なかにあり、奈良の年の最後を締めくくるおん祭の中の日程で、市民の人々に親しまれています。 昔、おん祭を差配した大和国内の有力な士(大和士)が集まって、精進潔斎し、祭礼の前日に集まって、ここ大宿所にお籠りしたので「大宿所」と言われました。