大阪市立博物館(大阪市天王寺区)で「豊臣の美術」(ご紹介当ホームページ内リンク)展が開催されます。
日本史上もっとも立身出世したのは誰かと問われると、多くの人は豊臣秀吉と答えるのではないかと思います。
織田信長の遺志を継いで全国統一を成し遂げ、大坂に政治拠点を定めた天下人・秀吉とその一族は、強大な権勢と富を手中におさめ、絢爛豪華な桃山文化を隆盛へと導きました。16世紀末から17世紀初頭のわずか30年たらずの短い期間でしたが、豊臣氏がリードした文化創造のトレンドは、人々の美意識に大きな変革をせまり、桃山美術の潮流を醸成する原動力となりました。
大坂の陣で敗れて滅亡の道をたどった豊臣氏に直接関わる美術工芸関係の遺品は、勝者である徳川氏のそれに数的には及ぶべくもありません。しかしながら、関係寺社、皇族、貴族、恩顧の大名らのもとを経て、少なからぬ優品が今日まで伝えられています。秀吉の神格化にかかわる多数の肖像、秀吉夫妻の遺愛品である優美な蒔絵調度(高台寺蒔絵)をはじめ、唐物茶道具、刀剣など一族が収集した名物の数々、あるいは御用絵師・狩野派による寺院障壁画や太閤秀吉を追慕する風俗画まで、古文書、甲冑類を除いても、その内容は実に多彩です。
本展では、これら豊臣ゆかりの品々から、国宝3件、重要文化財22件を含む約80点の精華をよせ、激動の時代を映す壮麗な造形をご紹介します。桃山の「夢」をひらいた、天下人の大いなる威光と美意識を体感することができるでしょう。
日本史上もっとも立身出世したのは誰かと問われると、多くの人は豊臣秀吉と答えるのではないかと思います。
日本史上もっとも立身出世したのは誰かと問われると、多くの人は豊臣秀吉と答えるのではないかと思います。
特別展「豊臣の美術」
大阪市立美術館 (大阪市・天王寺公園内)
会期 4月3日(土)―5月16日(日)
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日 祝休日の場合は開館し翌平日が休館。ただし5月6日は開館
観覧料 一般1500円ほか(予約制なし)
同館ホームページ https://www.osaka-art-museum.jp/sp_evt/toyotomi