神戸どうぶつ王国(神戸市中央区ポートアイランド)で現在「月下化美人」がきれいな純白の大きな花を咲かせている(9月28日現在)。
「月下美人」は夜にしか咲かない花、夜咲き花である。
日没後、2~3時間かけて徐々に蕾が開き、大きく白い花(20cm以上)を深夜に白く美しい花を咲かせ、朝にはしぼむしぼむことから「月下美人」と呼ばれているようだ。
この「月下美人」はメキシコ~中米が原産で、なんとサボテン科に分類されるサボテンの仲間。しかしイメージする砂漠性のサボテンではなく、森林性のサボテンで樹木に着生する植物。品種改良はなされず、強く甘い匂いを醸し出す。開花時期は7月~11月で、少しずつ花が咲くのではなく、一斉に1~2日かけて咲き、それを2~5回ほど繰り返す。
同園では、開園中にお客様に見ていただくことができないため、今年は開花調整にチャレンジ。日照時間などを調整し昼夜を逆転させることで日中にその開花の様子を観察することができるようになった。咲き始めて咲き切るまで2~3時間くらいかかる。
同園で月下美人の生育を担当する岸本理佳さんは「本来は深夜に満開を迎える花で、昨年は小さな鉢で四方を囲んで暗室を作り、ライトなどで日照調整を行って昼夜逆転させる開花調整に成功しました。今年はその経験を生かしてさらに大きな月下美人(約60cm)で開花調整にチャレンジ。花も白くて大きく、見栄えのする月下美人の花が咲く瞬間はなかなか見ることができない特別なシーンですのでぜひご覧いただきたい」とのことで。
花は1~2日かけて咲き、それを2~5回ほど繰り返す。現在蕾のものもある。
開花状況については同園のSNS等でご確認を。