江戸っ子アートのラスボス!

 

歌川国芳展

 

ー奇才絵師の魔力 UTAGAWA KUNIYOSHI

 

2024年12月21日(土)~2025年2月24日(月・休)

 

 

日頃のご愛顧に感謝してご招待チケットを2名1組、2組の方に先着順で差し上げます。1月21日には約9割の展示が入れ替わります。この機会にぜひお越しください。

お問合せより歌川国芳と明記の上ご連絡ください。

 

 

開催趣旨

 

 江戸末期の浮世絵師、歌川国芳(1794 - 1861)は、無尽の想像力と圧倒的な画力によって、斬新な作品を数多く世に生み出しました。その奇想天外なアイデア、現代にも通じるデザイン力やユーモアは、浮世絵という枠や時代を超えて多くの人々を魅了し、国内外で高い人気絵を誇ります。

 

 30歳代始めに「水滸伝」の英雄たちを描き、遅咲きの成功を手にした国芳は、美人画と役者絵を頂点とする当時の浮世絵界で、武者絵を新たに人気ジャンルへと押し上げました。3枚続きの大画面に大胆に描かれた武者絵、ユーモアや機知に富んだ戯画、西洋画法を取り入れた風景画など、様々に趣向を凝らして新風を吹き込み、豊国(三代)、広重と並ぶ人気絵師となった国芳。その偉業は、近代・現代にも引き継がれています。

 

 本展は国芳展の決定版として、武者絵や戯画をはじめとした幅広い画題の浮世絵版画や貴重な肉筆画など、約400点を展示し、国芳の魅力を存分に伝えます。大阪では13年ぶりの、大規模な個展です。

 

見どころ

 

(1)イケメン、ダークヒーロー、巨漢に怪童 ーー 「武者絵の国芳」による魅惑のヒーロー大集合!

 

 3枚続きの大画面を活かしたダイナミックな構図、物語の決定的瞬間をつかむ描写力など、武者絵は国芳の手で大きく進化。その魅力は、現代の漫画やアニメにも通じます。出世作の「通俗水滸伝豪傑百八人之一個(壱人)」シリーズから、最晩年の6枚続きの大作《四条畷手の戦い》(前期のみ)まで、国芳の代名詞である武者絵の数々が一堂に並びます。

 

《相馬の古内裏》弘化2‐3年(1845‐46)頃
《相馬の古内裏》弘化2‐3年(1845‐46)頃
《吉野山合戦》嘉永4年(1851)頃
《吉野山合戦》嘉永4年(1851)頃

(2)お江戸を沸かせた”笑い”の力 ーー 機知に富んだ戯画の数々に、幕府の禁令も何のその

 

 笑いを誘い、時に風刺を潜ませた戯画も、国芳の得意なジャンルの一つ。猫、金魚、鳥、さらには道具や玩具をも擬人化させたり、絵に二重の意味を持たせたり、言葉遊びに織り込んだりと、手を替え品を替え、多くの戯画を描きました。天保13年(1842)に、江戸幕府によって役者や遊女を描くことが禁止された際にも、戯画による笑いと風刺で乗り切ります。

 

《きん魚づくし ぼんぼん》天保13年(1842)頃
《きん魚づくし ぼんぼん》天保13年(1842)頃

(3)猫を描いた新発見作品も! ーー 愛猫家・国芳のアイデアと観察眼に注目!

 

 国芳は大の猫好きで、絵を描く時にも懐中で仔猫を可愛がったと言い伝えられるほどでした。国芳の猫たちは、戯画、役者絵、美人画などジャンルの枠を超えて登場し、人気役者に扮したり、遊郭の客になったりと、人間顔負けの活躍ぶりです。本展では、猫を描いた新発見作品の《流行猫の変化》(通期)も展示します。

 

《流行猫の変化》天保12‐13年(1841‐42)頃
《流行猫の変化》天保12‐13年(1841‐42)頃

 

展示構成

 

《坂田怪童丸》天保7年(1836)
《坂田怪童丸》天保7年(1836)

 

1.武者絵・説話

《日本駄右エ門猫之古事》弘化4年(1847)
《日本駄右エ門猫之古事》弘化4年(1847)

 

2.役者絵

《鏡面シリーズ 猫と遊ぶ娘》弘化2年(1845)頃
《鏡面シリーズ 猫と遊ぶ娘》弘化2年(1845)頃

 

3.美人画

《忠臣蔵十一段目夜討之図》天保2‐3年(1831‐32)頃
《忠臣蔵十一段目夜討之図》天保2‐3年(1831‐32)頃

 

4.風景

 

5.摺物と動物画

 

《みかけハこハゑがとんだいゝ人だ》弘化4年(1847)頃
《みかけハこハゑがとんだいゝ人だ》弘化4年(1847)頃

 

6.戯画

 

7.風俗・情報・資料

 

《遊女道中図》弘化・嘉永期(1844‐54) ※後期展示
《遊女道中図》弘化・嘉永期(1844‐54) ※後期展示

 

【特別展示】肉筆

 

関連イベント

 

♦講演会「国芳の個性とその魅力」

開催日時:2025年1月11日(土)14:00~15:30(開場13:30)

講  師:浅野秀剛「あべのハルカス美術館館長、大和文華館館長)

会  場:大阪中之島美術館 1階ホール

定  員:150名

料  金:無料。先着順。ただし本展の観覧券(半券可)が必要。

 

♦講演会「北斎・広重と国芳の奇想」

開催日時:2025年1月26日(日)14:00~15:30(開場13:30)

講  師:安村敏信(静嘉堂文庫美術館館長)

会  場:大阪中之島美術館 1階ホール

定  員:150名

 

料  金:無料。先着順。ただし本展の観覧券(半券可)が必要。

 

♦担当学芸員によるギャラリー・トーク

開催日時:2025年1月15日(水)、2月5日(水)11:00~12:00

定  員:30名

 

料  金:無料。ただし当日ご利用になられる観覧券が必要です。

申 込:展覧会WEBサイトにて公開するイベントページからお申込みください。

 

♦こども本の森 中之島×大阪中之島美術館 出張!ほんのもりピクニック(仮)

屋内ピクニックスペースで絵本を手に取って見ていただけます。こども本の森 中之島のスタッフによる読み聞かせも!

開催日時:2025年2月1日(土)10:00~16:00

会  場:大阪中之島美術館 1階ワークショップルーム

対  象:どなたでも ※読み聞かせは、こども向けの内容となります。

 

 

料  金:無料・事前申込不要

 

 

【展示替え情報】

 

【展示替え情報】9割が入れ替わる本展。前期・後期それぞれで約200点、合計で400点超えの国芳作品・資料をご覧い

ただけます。

前期・後期をお得に観覧いただけるペアチケットを販売中。

 

ペアチケット(一般2枚セット券)2,800円(税込)※ローソンチケットのみで販売。

 

 

【開催概要】

 

 

展覧会名:歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力

会  期:2024年12月21日(土)~2025年2月24日(月・休)

     前期:2024年12月21日(土)~2025年1月19日(日)

     後期:2025年1月21日(火)~2025年2月24日(月・休)

休  館  日 :月曜日、12月31日、1月1日、1月14日 ※1月13日(月・祝)、2月24日(月・休)は開館

開場時間 :10:00~17:00(入場は16:30まで)

観  覧  料 :一般 1,800円(前売・団体 1,600円)

     高大生 1,500円(前売・団体 1,300円)

     小中生 500円(前売・団体 300円)

     ※税込価格。

     ※ペアチケット(一般2枚セット券)2,800円(税込)※ローソンチケットのみ販売

     ※オリジナルトートバック付きチケット 3,200円(税込) ※ローソンチケットのみ販売

     ※前売券販売期間:2024年10月22日(火)10:00~12月20日(金)23:59

     ※本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。

   チケット販売場所:展覧会公式オンラインチケット(etix)、大阪中之島美術館チケットサイト、

   美術展ナビチケットアプリ、ローソンチケット(Lコード:53060)、

   セブンチケット(セブンコード:108-132)、チケットぴあ(Pコード:687-068)、

   イープラス、アソビュー!、ローソン各店舗、

   セブンイレブン各店舗、ファミリーマート各店舗など

会  場:大阪中之島美術館 4階展示室

主  催:大阪中之島美術館、読売新聞社

協  賛:岩谷産業、SMBC日興証券、きんでん、清水建設、大和ハウス工業、非破壊検査

協  力:ギャラリー紅屋

美術館公式ホームページ: https://nakka-art.jp

展覧会サイト:https://kuniyoshi2024.jp

展覧会公式X:@kuniyoshi2024

お問い合わせ: 06-4301-7285 大阪市総合コールセンター(なにわコール)

※受付時間 8:00~21:00(年中無休)